トリスタン x トッド:点と点がつながるとき
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[インスタグラムからシェイピングルームへ]
きっかけは、インスタグラムでのやり取りだったと思います。最初にどうやってトリスタンのことをを見つけたかはっきり覚えていませんが、2020年頃からメッセージのやり取りをするようになりました。彼のシェイプスタイルや、ボードに込められたクラフトマンシップには以前から興味を持っていて、その仕事ぶりには早い段階から強い敬意を感じていました。
実際にトリスタンに初めて会ったのは2022年、私がフランスのUWLでシェイプする機会をもらったときでした。ちょうどトリスタンはUWLのあるラ・ロシェルの出身で、UWLを立ち上げたルノー・カーディナルとも親しい関係でした。私はUWLで約4週間シェイプしてから、ビアリッツに1週間ほど滞在しました。そこには友人ジャンのファクトリーがあるのですが、トリスタンも自分のスペースを持つ前はしばらくそのファクトリーを使っていたそうです。以前からクロービスのことも知っていたので、あのエリアでは色々なつながりが重なっていった感覚がありました。そうしたネットワークの重なりが、私たちが出会う流れにもつながっていたのだと思います。
面白いのは、ルノーに「トリスタンに会ってきて」と言われたとき、マイクロプレーンのサーフォームブレードを彼に届けてほしいと頼まれたことです。それがトリスタンと直接顔を合わせた、最初の機会でした。その後2023年にジェフ・ハルのところでアンジェロと一緒に仕事をするようになってから、この周辺のつながりがどれだけ広がっているのかを改めて実感しました。ジェフと彼の奥さんのシャノン、そしてアンジェロ、トリスタン、フランスのグラッサーであるフォブなど、カリフォルニアとフランスを行き来する人たちのネットワークが自然につながっていて、それがひとつに重なっていくのはとても印象的でした。
左から:ジェフ・ハル、トリスタン “Fantastic Acid”、トッド・ピンダー、アンジェロ。日本で開催されたトリスタンのイベントにて。
[デザインを磨き上げていくこと]
トリスタンは仕事ぶりからもわかる通りとても集中力が高く、細部まで突き詰めていくタイプのシェイパーです。ある意味では少しうらやましくもあります。私はいろいろな種類のボードをシェイプすることが多いのですが、彼はひとつのデザインにしっかり向き合い、それを発展させながら完成度を高めていきます。どんなシェイプであっても、完全に自分の発想から生まれたものでも、あるいはマリブチップやホットカールのようなクラシックなデザインへのオマージュであっても、そこに多くのリサーチを重ねているのが伝わってきます。そういうプロセスを見るのはとても刺激的です。
[最初のコラボレーション、そしてその先へ]
以前から一緒に何かやろうという話はしていて、これからもきっと機会はあると思っています。今回のコラボレーションは、トリスタンがハワイに滞在している間に実現した比較的コンパクトなプロジェクトでした。ハワイの波に合うモデルとして彼自身が良いと思うデザインをもとに、2本のボードをシェイプしてもらいました。彼がシェイプを担当し、最終的な仕上げは私が行うという形です。
今後についても、いくつかアイデアがあります。次はフランスで一緒にやることになるかもしれません。トリスタンとは共通するネットワークも多く、同じ場所を行き来することも多いので、どこかでまた合流して一緒にプロジェクトを進める可能性は十分にあります。たとえば私が先にどこかでシェイプをして、そのあとトリスタンがラミネーターと一緒に合流して仕上げる、といった形も考えています。そういう進め方はお互いにとても興味を持っているところです。ハワイでもいくつか進めたいプロジェクトの話があるのですが、それについてはまた別の機会に紹介できればと思います。
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