シェイプが生まれるまで:Modern Machine
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[はじまり]
実際のところ、ジョエルに会う前からModern Machineを作り始めていました。
彼が乗っていたボードや、そのスタイル、エッグやシングルフィンのラインナップに影響を受けたんだと思います。そういうサーフィンを見ているうちに、「自分ならこう作るかな」というイメージが自然とできてきて、自分なりのテンプレートを作り始めました。基本的には、感覚とアウトラインのバランス、サイズ感を頼りに作っていました。
そして、そのボードは最初からすごく調子が良かった。
パドルも速いし、波も取りやすい。でもスピードもあってちゃんと動かせる。ロングボードのようなグライド感とパドル性能を持ちながら、ショートボードのようなルースさや操作性もある。ちょうどその中間にある感じです。
特に、プロや若いキッズサーファーじゃなくても楽しめる、毎日乗りたくなるようなシェイプですね。腿くらいの小波から、頭サイズ、少しオーバーヘッドくらいまで気持ちよく乗れます。
トッドと7'2 Modern Machine
[オリジナルとの出合い]
ジョエルの家に行き始めた頃のことを、よく覚えています。
バックヤードにはブランクやテンプレートがたくさん並んでいて、自分もModern Machineのテンプレートを持って行きました。
当時はなぜかワイドなダイアモンドテールで作っていて、たしか7’2くらいだったと思います。ジョエルはオリジナルのG&S Modern Machineのテンプレートを持っていて、それもたしか7’1か7’2くらいでした。2つを重ねてみたら、驚くほど似通っていたんです。実物をちゃんと見たこともなかったのに、ここまで近い形になっていたことに自分でもかなり驚きました。違いがあるとすれば、オリジナルの方がノーズの最後のカーブに少しだけアウトラインの曲線が強かったくらいで、他はかなり似ていました。
その時に改めて、「これは本当に乗りやすくて使いやすいシェイプなんだな」と実感しました。多くのサーファーにとって、自然に楽しめるボードだと思います。
スリーズでのファンセッション。頭サイズから少しオーバーヘッドで、Modern Machineが本領を発揮するコンディション。
[Modern Machineを磨き上げる]
その後サンディエゴで過ごす時間が増え、G&Sのファクトリーでも自分のボードを作るようになってから、Modern Machineをさらにブラッシュアップしていきました。
大きな転機になったのは、ジョエルががLSDのファクトリーを始めた後です。そこで出会ったのがトミー・クロールでした。彼はファクトリーの立ち上げやフィニッシュワークを担当していた人物で、同時にかなりのコレクターでもありました。
トミーはオリジナルのModern Machineを2本持っていて、1本は6’10”、もう1本は7’10”。自分にとって、その2本はまさにModern Machineというシェイプのレンジそのものでした。その2本のテンプレートに触れられたことが、自分の中では大きなブレイクスルーになりました。
今のModern Machineは、その2本をベースにアウトラインを組み合わせたものになっています。オリジナルのG&S Modern Machineは、時代ごとにいろんなシェイパーが作っていたので、それぞれに個性やクセがありました。その中から、自分が理想とするラインを少しずつ絞り込み、今の形に仕上げていきました。
Classic Egg 8.5" — Modern Machineと相性抜群のフィン。
[厚みを持たせたレールとパドル性能]
ジョエルのModern Machineから特に影響を受けた部分のひとつが、ボリュームの考え方でした。
ヴィンテージのG&Sは比較的レールがテーパードなものが多かったのに対して、ジョエルはもっとボリュームを持たせたデザインを好んでいました。
そこから僕も、フラット気味のデッキと、少し厚みを持たせたレールを取り入れるようになりました。
そのおかげで、さらにパドルが楽になり、グライド感も増した。でも、ボード自体は重たく感じず、ちゃんと動いてくれる。全体のバランスが取れているんです。
このボリューム配分のおかげで、例えば普通なら3インチ必要そうなボードでも、2 7/8くらいまで薄くしても十分な浮力とパドル性能を維持できます。
フラットデッキと厚みを持たせたレールの組み合わせは、今のModern Machineを形作る大事な要素のひとつになっています。
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