アンジェロ x トッド:海を越えて、同じクラフトを
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[出会いのきっかけ]
私がアンジェロに初めて会ったのは、2019年のこと。スーパーウルフことアレックスが足首を骨折し、アンジェロが代理を任されたのがきっかけです。その頃私はサンディエゴで仕事をしていて、ジョエルの家に滞在していました。その後2021年に再びサンディエゴに戻ってシェイプしていたとき、アンジェロから「4本ボードをシェイプしてほしい」と頼まれました。そのボードはベルギーに送り、彼のショップで仕上げてもらいました。
[伝統とその外側にあるもの]
アンジェロは世界で2番目のラミネーターだと思っています。1番はもちろんアレックス。とても敬意を込めた2番、です。伝統的なラミネーション技術という点でアレックスは別格の存在ですが、アンジェロはまた別の方向から、自分なりのアプローチでその可能性を広げています。
アンジェロの仕事ぶりは、とにかく速くて正確。アレックスとの違いは、アレックスはより伝統的なラミネーターだというところにあります。長年ジョエルと一緒に仕事をしてきた中で、70年代のアシッドスプラッシュのような過去のボードから着想を得た技術を発展させ、そのスタイルを完全に自分のものにしています。一方アンジェロは、いわゆるファクトリー育ちではありません。ヨーロッパ、とくにフランス周辺で何人かと仕事をしてきたとは聞いていますが、基本的には独学です。その背景があるからこそ、従来のボードビルダーの枠にとらわれない発想を持っています。私自身は比較的伝統的な環境で技術を身につけてきたので、サーフボードのグラッシングに対して異なる視点を持つアンジェロのような存在と仕事をするのは、とても刺激的で楽しいことです。
トッドのシェイプしたボードをグラッシングするアンジェロ
[共通点]
私たちに共通している一番大きなものは、お互いにつながっている人たちのネットワークです。その重なりが、何よりの接点だと思います。性格の面でも実はよく似ていて、それが一緒に仕事をしていて楽しい理由のひとつですし、自然と良い関係が築けています。「アンジェロ、これ試してみよう」と声をかけると、たいていは乗ってくれます。
結局のところ、私たちはただクールなボードを作りたいだけなんです。そしてその過程を楽しみながら、乗る人たちにワクワクしてもらえたらそれで十分。
空港でアンジェロをピックアップ
[関係が広がっていく中で]
2019年に出会ってからも連絡を取り続けていて、最初から自然と意気投合していました。お互いの仕事にも共感していて、一緒に何かをやろうという流れもごく自然に生まれてきました。それ以前、アンジェロはジェフ・ハルのところなどでグラッシングをしていて、ラブレースやマルコム・キャンベルのボードにも関わっていました。あるとき彼が「またジェフのところで何か作りたい」と言って、「一緒にボード作ろうよ」と誘ってくれたんです。私は「もちろん」と即答しました。それが2023年の春でした。
その頃にジェフ・ハルとシャノンにも会い、アンジェロやトリスタン、フォブたちのつながりを通じて少しずつ関係が広がっていきました。アンジェロが冗談半分、本気半分で「オレがトッドのスーパーウルフになれるかもね」と言ったのを覚えています。マッカラムとスーパーウルフの関係のように、という意味です。それはすごくいいなと思いました。
その年の後半、日本に戻って再びシェイプする機会があり、そのときアンジェロがまだ日本に来たことがないと知りました。私はすでに日本でTappyやコウジ(RIDE SURF + SPORT)たちと仕事をしていたので、これはみんなをつなげる絶好の機会だと思いました。アンジェロの最初の来日は2024年の夏。そして2025年3月にももう一度一緒に行きました。次の計画もすでに楽しみにしています。きっと、そう遠くないうちにまた実現するはず。
アンジェロとのコラボレーションで完成したボードのラインナップ
アンジェロのインスタグラム